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161億円投じコンフェックスHDを子会社化 ヤマエグループHD


週刊経済2023年11月7日発行号

菓子卸大手で売上高は2448億円

九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱を中核とするヤマエグループホールディングス(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人会長CEO)は10月31日開催の取締役会で、菓子卸大手・コンフェックスホールディングス㈱(東京都渋谷区、昆靖社長)の株式66%を取得し、子会社化することを決めた。取得価額は161億4300万円、取得予定日は今年12月29日。
ヤマエグループは4月にスタートした持ち株会社体制初となる中期経営計画『Progress Go‘25』において、「食」と「住」を事業のベースとしつつ新たなステージへ進化するため、「M&Aによる事業ポートフォリオの変革による事業多角化」を基本戦略の一つの柱として掲げている。菓子卸については、2016年11月に九州一円を中心に展開する現ヤマエ菓子㈱(旧いんま商事㈱、福岡市)を子会社化。2018年12月に持分法適用関連会社であるワイ&アイホールディングス合同会社を設立し、コンフェックスHDに資本参加していた。今回、売上高2448億円(23年3月期)で四大菓子卸の1社であるコンフェックスHDのM&Aで菓子卸事業を一気に拡大する狙い。
中核のコンフェックス㈱は1906(明治39)年12月創業、50年1月設立。コンフェックスHDは2018年12月設立、資本金3億円。東京都を中心に菓子食品総合卸売業を全国展開し、23年3月期は営業利益、経常利益ともに約20億円、純資産が127億円。18年に国内投資ファンドのティーキャピタルパートナーズ㈱が事業承継支援を目的に傘下に収めていた。