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16年の平均賃金は4・1%減の31万6036円  福岡県の賃金事情    県労働政策課纏め


 県労働政策課がまとめた福岡県の賃金事情によると、2016年7月1カ月間の県内常用労働者の平均賃金は前年同月比4・1%減(1万3846円減)の31万6036円となった。
 毎年7月の1カ月間の平均賃金を調べたもので、賃金のうち家族手当、通勤手当などの諸手当を含む基準内賃金は、同3・2%減の27万4525円。時間外勤務などの基準外賃金は、同10・1%減の4万1511円。勤続年数は11・2年で1年短くなり、平均年齢は40・4歳で0・9歳下がった。
 規模別では、従業員300人以上の大企業が同4・8%減の34万1462円で、勤続年数は11・9年、平均年齢は39・2歳。中小企業が同2・0%減の26万8017円だった。勤続年数は9・8年で、平均年齢は42・8歳。
規模別の賃金格差は7万3445円で、前年に比べ1万2027円縮まった。常用労働者については臨時や日雇労働者などの呼称にかかわらず、1日の所定労働時間が正社員と変わらず、調査月前2カ月にそれぞれ18日以上雇われている従業員を含んでいる。ただし、役員や役付手当などの支給を受ける管理監督の地位にある労働者と医師、教授(准教授含む)は除いた。
 また、15年4月採用の大卒初任給は0・3%増の18万8063円(686円増)。短大・高専卒は0・7%増の17万320円(1316円増)で、高卒は1・6%増の15万8572円(2530円増)となった。同調査は、常用従業員30人以上の任意抽出した県内1200の民間事業所を対象とし、有効回答658事業所のデータを集計。賃金のほかにも労働時間、週休制、パート労働者の実態などをまとめている。なお、前期比は前年統計と単純比較したもの。