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16億円かけ白鳥工業団地に新工場建設 久松
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週刊経済2022年12月13日発行
おせち生産能力2・5倍の50万個に
おせち製造、販売の㈲久松(糟屋郡粕屋町仲原、松田健吾社長)は2024年4月稼働を目指し、田川市の白鳥工業団地におせちや食品の製造工場を建設する。投資額は16億円。
2004年から通販サイト「楽天市場」で「博多久松」ブランドのおせちセット販売している同社では毎年販売個数を伸ばし、22年末販売見込みは約20万個。今後さらに販売個数を伸ばすほか、近年成長しているふるさと納税の地場産品製造、おせちのOEM製造販売の拠点に据える。新工場の年間最大生産能力は約30万個で、現工場と合わせると50万個超。現在のおせち市場の流通数は500万〜600万個といわれており、市場全体の1割を占める生産体制を構築することで業界トップを目指す。
工場の敷地面積は1万1212㎡。着工は23年4月〜6月。新規雇用を50人、3年後には100人見込む。完成後は今年9月に設立した関連会社の㈱博多久松(同)の本社機能を新工場に移す予定。松田社長は「工場がフル稼働した際の売上高は約70億円。現状の2倍超を見込んでいる」と話している。
同社は1986年8月設立。資本金300万円。年商30億円。従業員80人(パート含む)。2004年から通販サイト「楽天市場」で「博多久松」ブランドのおせちセットの販売を開始している。