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15年の外国人入国者数は過去最多の283万人  九州運輸局    前年比69・1%増、4年連続で過去最高


 九州運輸局(竹田浩三局長)は3月10日、2015年の九州への外国人入国者数の推移を発表、昨年1年間に九州を訪れた外国人は前年比69・1%増の283万2359人で4年連続過去最高となった。
 一昨年来の円安基調が継続していることや、ビザ緩和、消費税免税制度の拡充が追い風になっていることに加え、観光庁による訪日プロモーション活動で九州への関心が高まり、大型クルーズ船の寄港回数増加や格安航空会社(LCC)を含むアジア路線の増便、新規就航などが相次いだことが大幅増加につながったとしている。また、クルーズ船上陸を含まない今年1月の入国者数も前年比35・1%増の21万8261人と前年同月比を大幅に上回る実績で推移している。
 国・地域別では、韓国が前年比42%増の121万5371人でトップ。次いで台湾が同31・5%増の27万8618人、中国が同36・5%増の19万8593人、香港の同70・6%増の14万1789人と東アジアエリアからの来日が上位を占めた。一方、新たな訪日旅行客として注目されている東南アジアでは、福岡との国際定期路線があるタイが前年比41・3%増の6万849人、シンガポールが同22・4%増の1万5881人、フィリピンが同25・8%増の1万5500人、ベトナムが同50・4%増の1万2452人でいずれも前年を上回っているほか、直行便のないマレーシアは同14・2%増の7306人で対前年比増、インドネシアは微減(同0・5%減)の4448人に止まった。

 管内の外航クルーズ寄港回数は2・1倍の505回に

 また、同日付で発表した管内の外航クルーズ動向(速報値)によると、15年に九州管内の港に寄港した外航クルーズ船の数は、前年比2・1倍の505回の大幅増となった。港別では博多港が245回で国内トップ、長崎港は129回で2位だったほか、51回だった鹿児島港は7位、34回の佐世保港は8位となり、九州管内4つの港がベスト10入りした。そのほか、八代が12回、別府が8回、油津と宮之浦が6回、下関が5回、北九州と名瀬が3回、厳原、佐伯、細島がそれぞれ1回だった。