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15億円をかけ関東工場の増設に着手  イフジ産業    来春完成、生産能力は1・5倍に


 業務用液卵メーカー・イフジ産業株式会社(粕屋郡粕屋町戸原東2丁目、藤井宗徳社長)は9月下旬、茨城県水戸市の関東工場の増設に着手した。総投資額は約15億円で、完成は来春の見込み。
 工場敷地内の現工場棟北東側に平屋建ての工場棟を増築するもので、増築部分の敷地面積は4857平方m。床面積は3252平方m。2階建ての現工場棟と合わせた延べ床面積は8489平方mになる。生産能力は、年間1万7000tから1・5倍の2万5000tになる。
 新工場棟には大型原料冷蔵庫、製品冷凍庫、高速割卵機を設置。既存の原料冷蔵庫と割卵室を改修し、調合タンク8~10基とミニパック充てん機、ピロー包装充てん機を1ラインずつ新設する。設置したタンクと充てんラインを活用し、今後需要が見込まれる様々な調合液卵に対応していく方針。
 同社は、これまで大手製菓、製パン業界や卵加工品メーカーを中心に液卵を供給してきた。さらにファミリーレストランなどの外食チェーンやインストアベーカリーなどに販路を拡大し、コンビニ向けベンダーなどへの参入の動きも踏まえて、製品の小ロット生産ラインを稼働するために設備を増強。新たに高速割卵機を増設するとともに、大量の原料卵を保管する大型冷蔵庫と冷凍製品を保管する製品冷凍庫を設置し、販売の拡大を図る。