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140億円投じ熊本市東区に大型物流センター ヤマエ久野


南九州の物流拠点として強化

食品卸を主力とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱は2月、熊本市東区戸島町に大型物流センターを建設する。

延べ床面積の合計は7万3000㎡と同社最大規模。16年4月の熊本地震で被災したグループの熊本県内5カ所のセンターを集約し、スーパーやコンビニなどに食品を卸す南九州地区の物流拠点として強化する。場所は熊本市と益城町の境を走る国道443号沿いの旧農地。敷地面積が約14万㎡で、土地代を除いて140億円を投じて3棟を2期に分けて建設。計画では19年4月に1期工事を完了し操業を始め、20年12月に全館を操業予定。年間取扱高は既存5拠点合計の約3倍となる約1200億円を見込む。正社員を含む450人を新規雇用する。網田社長は「拠点集約による効率化と一大ハブ拠点としての機能強化を一挙に図っていきたい」と話している。

同社は今年度スタートした70周年に向けての3カ年の新中期経営計画「GRADE70」で、最終19年度に16年度比1200億円増となる売上高5000億円、売上高経常利益率1・5%以上を目指している。地盤の九州に加え、関東、関西をはじめ九州以外の地区の売り上げ拡大を図る中、物流の効率化も進めている。今年は、九州では北九州市小倉南区、関東では埼玉県戸田市、関西では神戸市東灘区に新物流センターを稼働している。

2017年12月26日発行