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14年度の船舶建造量は前年度比8・0%減  九州運輸局・鋼製船舶造船実績    隻数は2隻増、船価も上昇


 九州運輸局(福岡市博多区博多駅東2丁目、竹田浩三局長)によると、2014年度の九州・山口(西部)の鋼製船舶造船実績(完成ベース)は、総トン数で前年度比8・0%減の426万2000総トンだった。
 船種別で見ると、貨物船は前年度比5隻減の94隻、総トン数では同14・8%減の358万2000総トンと減少したが、油槽船は同1隻増の26隻、総トン数で同73・5%増の66万3000総トンだった。竣工船価は、トン当たりの船価が前年度比11・1%増、総額では同2・2%増の5156億円だった。14年度の受注量は74隻、134万7000総トンだった。船種別では、貨物船が42隻、123万7000総トン、油槽船は12隻、10万6000総トン。受注量は14年1月実績分からの調査のため、前年度との比較は行っていない。
 海事振興部船舶産業課では「受注から完成まで2~3年のスパンがある。14年度竣工分にはLNGタンカー等高価格の船が入ってきたことから、竣工船価が増加したのでは」と話している。対象となった九州運輸局管内(九州各県と山口県のうち下関市、宇部市、山陽小野田市、長門市)の造船所は49事業所。