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14年クルーズ船寄港は82%増の315回  九州クルーズ振興協議会    外国船は233回で過去最高


 九州クルーズ振興協議会(事務局:九州運輸局海事振興部)の発表によると、2014年の九州(下関を含む)へのクルーズ船寄港回数は、外国船233回、日本船82回の計315回となった。
 日中関係の悪化や韓国クルーズ船社の運航中止などの影響で大幅に寄港が減少した2013年との比較では、全体で対前年比182・1%、外国船が280・7%(日本船が91・1%)と大幅な増加となり、過去最高となった2012年の333回(外国船228回、日本船105回)に次ぐ水準にV字回復し、外国クルーズ船の寄港回数では過去最高となった。1~3月は前年を下回る状況だったが、4~6月以降本格的なシーズンを迎え、中国発着クルーズを中心に船の寄港が回復。4月から運航を開始したヘナクルーズ、11月から運航を開始した渤海クルーズなど中国資本によるクルーズ船社が相次いで運航を開始し、昨年1年間に九州に60回寄港したことが大きく貢献した。その一方で、日本船の寄港回数は2012年が105回、13年が90回、14年が82回と減少している。
 2015年のクルーズ船寄港の動向について、九州運輸局海事振興部では「中国国内の旺盛なクルーズ需要を背景に、中国を発着するクルーズ船の九州寄港が今年も増加する見通し。さらに、米中合弁のスカイシー・クルーズが、新たに年半ばから九州への寄港を計画していることなどにより、寄港回数は昨年を大幅に上回るのでは」と予測している。