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13期連続の増収増益で過去最高を更新 グリーンクロス4月期


週刊経済2022年6月21日発行

初の売上高200億円突破

工事現場向け安全機材販売の㈱グリーンクロス(福岡市中央区笹丘1丁目、久保孝二社長)の2022年4月期連結決算は、売上高が前期比11・4%増の204億9600万円、経常利益は同7・1%増の14億9千万円だった。13期連続の増収増益で売上高、経常利益共に過去最高を更新した。
顧客ニーズに沿ったレンタル事業およびサインメディア事業の営業促進と各種経営リソースの強化、物流システムの効率化に注力。また、ブロック経営を基点としての営業拠点ネットワーク網の一層の連携機能推進に専心した結果、工事用安全用品レンタル事業が前年比22・7%増と大きく伸長。オリンピックやコロナ関連需要の獲得が寄与した。利益面では、増収基調に加え、利益率の高いレンタル事業が堅調に推移したことから増益となった。営業利益は同5・0%増の14億5600万円、当期純利益は同6・5%増の9億6900万円。また、創業以来初の売上高200億円超達成に伴い、期末配当予想を修正。普通配当28円に記念配当1株当たり2円を加えた合計30円とし、9年連続の増配となった。
商品別の売上高は、安全機材用品の工事標示板・標識が前年比2・8%増の16億2656万2千円、仮設防護柵が同12・4%増の9億1992万8千円、保安灯・警告灯が同9・2%増の4億6985万8千円、防災用品・環境整備用品が同4・8%増の26億4118万7千円、その他商品が同14・3%増の39億7189万円で、安全機材用品全体では同9・1%増の96億2942万7千円。グリーンレンタルは同22・7%増の54億36万8千円、サインメディアは同5・8%増の51億6824万8千円だった。
今期は売上高が前期比7・3%増の220億円、営業利益が同3・4%増の15億900万円、経常利益が同2・9%増の15億3400万円、当期純利益が同4・1%増の10億2600万円で、14期連続の増収増益を見込んでいる。
久保社長は「エリアとしては特に関西地区が好調。今後大阪万博も控えており、レンタルの需要増に対応するため、今期中に京都、姫路支社を拡張移転する。サインメディア事業では、5月に子会社化したマクテックとのシナジーを追求し、屋外広告物の点検・診断から施工まで請け負う『看板クリニック』の進展を目指す」と話している。