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12期連続の増収増益で過去最高を更新 グリーンクロス4月期


週刊経済2021年6月22日発行

売上高は8・3%増の183億9700万円

工事現場向け安全機材販売の㈱グリーンクロス(福岡市中央区小笹5丁目、久保孝二社長)の2021年4月期連結決算は、売上高が前期比8・3%増の183億9700万円、経常利益は同1・9%増の13億9100万円だった。12期連続の増収増益で売上高、経常益共に過去最高を更新した。
顧客ニーズに沿ったレンタル事業およびサインメディア事業の営業促進と各種経営リソースの強化、物流システムの効率化に注力。また、ブロック経営を基点としての営業拠点ネットワーク網の一層の連携機能推進に専心した結果、工事用安全用品レンタル事業が前年比9・0%増と伸長。また、温度計などコロナ関連用品の販売が好調で、安全機材用品販売も同14・9%増となり増収となった。利益面では、増収基調に加え、利益率の高いレンタル事業が堅調に推移したことから増益となった。営業利益は同2・3%増の13億8600万円、当期純利益は同5・5%増の9億1千万円。
商品別の売上高は、安全機材用品の工事標示板・標識が前年比9・9%増の15億8152万9千円、仮設防護柵が同6・2%増の8億1875万6千円、保安灯・警告灯が同25・7%増の4億3021万9千円、防災用品・環境整備用品が同1・9%減の25億1950万3千円、その他商品が同35・7%増の34億7599万7千円で、安全機材用品全体では同14・9%増の88億2600万4千円。グリーンレンタルは同9・0%増の44億300万4千円、サインメディアは同1・9%減の51億6824万8千円だった。
今期は売上高が前期比5・7%増の194億4200万円、営業利益が同2・1%増の14億1500万円、経常利益が同2・4%増の14億2500万円、当期純利益が同2・4%増の9億3300万円で、13期連続の増収増益を見込んでいる。
久保社長は「人員増によって販管費は増えたが、営業と商品配送の担当を分けることで効率化を図った。基本指針である理念の再浸透、原点回帰を通じて、不安定な外部環境に適応していく役割指向型組織の構築に取り組んできたことも奏功している」と話している。