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12月からオマーンで装置オペ、メンテ業務を開始  山九    サウジアラビアの現地法人が受注


 総合物流大手の山九株式会社(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)は10月24日、サウジアラビアの現地法人・山九サウジアラビア有限責任会社(ジェッダ、伊藤充彦社長)が、ソハール製油所(オマーン)の石油コークス装置オペレーションとメンテナンス業務を受注したと発表した。
 今回業務を受注したのはオマーン大手の石油精製・化学品会社であるOman Oil Refineries and Petroleum Industries Company(以下、ORPIC)が運営するソハール製油所で、今年7月末に契約を締結済み。受注作業内容は(1)コークカッティングオペレーション(2)コークス保管取扱(3)コークスのダンプトラック輸送(4) (1)と(2)の機器メンテナンス。契約期間は4年間で1年更新最大2年のオプションを有している。ソハール製油所は2006年に完成した11・6万BPD(BPD:1日当たりの原油生産量)の製油所。現在は19・7万BPDを目指した拡張工事が進行中で、今年12月頃からの作業開始に向けた機材や要員などの準備と、山九サウジアラビア・オマーン支店の開設準備を進めている。オマーン支店は準備が整い次第、現地法人化する予定。同国では山九グループとして初の拠点となる。同社では「サウジアラビアにおける製油所関連のメンテナンスやオペレーションサポート(操業支援)の実績と経験が豊富であること、石油の精製過程で副産物として発生する石油コークスの切断作業コークカッティングオペレーションにおいても、毎日千数百トンの大量に発生する石油コークスに対応できる十分な実績を持っている点が評価された」と話している。
 山九は1918年10月北九州市門司区で設立。資本金286億1900万円。2016年3月期の単体売上高は3434億4900万円。従業員1万1151人(単体、2016年3月)。