NEWS

  • 地域

12年度から全面改良の商用車「キャラバン」を生産  日産車体九州株式会社    操業開始3年で年産10万台超に


 日産自動車グループの車体メーカー、日産車体株式会社(神奈川県平塚市、渡辺義章社長)の生産子会社、日産車体九州株式会社(苅田町新浜町、同社長)は、2012年度からフルモデルチェンジする商用車「キャラバン」の生産を始める。
 「キャラバン」は、世界140カ国に輸出されているミニバンタイプの商用車。これまで神奈川県平塚市の日産車体湘南工場第一工区で生産してきたが、10年ぶりのフルモデルチェンジに伴い、日産車体九州に生産ラインを移管した。初年度は3万5千台を生産する見通しで、隣接する日産自動車九州株式会社(児玉幸信社長)と工程を連携するほか、韓国からも部品調達を進め、生産性向上とコスト削減を目指す。
 日産車体九州は07年設立。日産自動車九州の敷地内に立地し、工場の延べ床面積は約7万55百平方m。工場の生産能力は年間12万台。日産車体湘南工場第一工区で生産していた車種を順次移管し、09年12月から中近東向けSUVの「パトロール」、10年4月に北米向けSUV「インフィニティQX56」、同7月に高級ミニバン「エルグランド」、同12月には北米向けミニバン「クエスト」の4車種を生産している。11年度の年間生産台数は前年比6%増の6万9千台の見通し。「キャラバン」の生産開始で、操業開始3年で年間10万台を超える生産台数を確保することになる。