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12億8千万円をかけて博多区店屋町に新本社屋 アイシグリーンシステム


週刊経済2021年11月2日発行

11月30日に完成

ゴルフ場向けシステム開発を手掛けるアイシグリーンシステム㈱(春日市春日3丁目、石下秀臣社長)が福岡市博多区店屋町に建設している新本社屋が、11月30日に完成する。総事業費は12億8千万円。
2016年に開発したiPadカートナビシステムの開発基盤の強化を図るのが目的。新社屋の場所は通称・赤間町通りのオフィスビル「博多アーバンスクエアービル」そば。敷地面積は400㎡、建物は8階建てで延べ床面積1500㎡。1階はエントランス、2階~7階はオフィスフロア、5階から7階ではシェアオフィスのサービスを提供する。個室オフィスほか、会議室やラウンジスペースなど共用施設を充実させる。8階はiPadカートナビシステムの開発部署、アイシグリーンシステムの本社事務所が入居する。今後は立地性向上を生かしてシステムエンジニアを積極採用し、機能の無償バージョンアップや自社のメンテナンス部隊による24時間の保守サポートの拡充に取り組む。同システムはゴルフ場の移動カートにiPadを設置し、コース案内やGPSを活用した正確な距離測定、プレー時間管理などを可能とする。現在全国250コースに導入、25年までに600コースへの導入を目指している。
石下社長は長崎市出身。1945年10月26日生まれの76歳。長崎工業高校電子工学科卒。卒業後、富士通㈱でシステムエンジニアとして勤務していた。趣味はゴルフ。
同社は1996年5月設立。資本金3千万円。従業員40人。博多、神戸、名古屋、神奈川に拠点を置く。2021年4月期売上高は11億円。経常利益率は約10%。