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11月の市内オフィス空室率は2・82% 三幸エステート調べ
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最低値を更新、賃料は高値傾向続く
賃貸オフィス仲介の三幸エステート㈱(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、11月の市内オフィス空室率は前月比0・09ポイント減の2・82%で統計開始(95年1月)以来の最低値を更新した。
規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月から横ばいの1・5%、100坪以上200坪未満の大型ビルが前月から0・1ポイント減の1・9%、50坪以上100坪未満の中型ビルは同0・1ポイント減の4・9%となった。主要エリア別では、博多駅前が前月から0・2ポイント減の1・6%、呉服町が前月から横ばいの1・7%、天神が同じく横ばいの2・9%。募集賃料は前月から104円上昇し坪当たり1万526円。中心部では高値傾向が定着し、継続賃料の値上げに応じるテナントも増加傾向にある。
同社では「新規開設や増床需要は旺盛な半面、募集床不足の常態化からテナントの動きは鈍化する傾向にある。大口の募集床が発生した場合は複数の引き合いが集まり、高値で即決するケースも目立っている。18年完成予定のビルはほぼ満室竣工の見込みで、二次空室も限られるため、今後も動きの少ないマーケットが続く」と分析している。
2018年1月10日発行