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11年度設備投資は前期比16%減の235億円を計画  西日本鉄道    グループ事業計画を発表


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)が3月8日に発表した2011年度のグループ事業計画によると、11年度のグループ全体の設備投資は前期比16%減の235億円を計画している。
 西鉄本体が同12%減の192億円、関係会社が同31%減の43億円。西鉄本体の部門別の内訳は、鉄道部門が高宮変電所の建て替えや雑餉隈連続立体交差工事、旅客案内装置などに58億円、自動車部門は車両新造や営業所改修などに38億円、国際物流部門は海運関連システム構築などに1億円、住宅部門はシニアマンション(二日市、ほか)に21億円、都市開発部門はホテル(銀座、那覇)や日本橋オフィスビル、商業施設リニューアルなどに67億円、ICカード部門はチャージ機購入などに1億円、その他の部門では社内システム整備などに6億円となっている。関係会社では、西鉄バス北九州株式会社の車両新造やスーパーマーケットなどを展開する株式会社西鉄ストアの店舗改装などを計画している。
 2011年度は「将来ビジョン2018」達成に向けた初期段階と位置付けた第12次中期経営計画の2年目。 同社を取り巻く環境は、景気回復の遅れや円の高止まり、デフレ経済の継続などで依然として厳しく、加えて、九州新幹線の全線開通や高速道路料金制度をはじめとした政策変更の動向などで、今後も大きく変化することが予想される。こうした中、同社では12次中計における3つの重点戦略「事業の構造改革・再編の推進」「新たな事業価値の創造」「CSR経営の更なる深化」に取り組んでおり、11年度も中計の最終目標達成に向け、さらなる事業構造改革・再編を進め事業環境の変化に柔軟かつ機敏に対応した体制を構築するとともに、新しい事業モデルによる収益機会を獲得することで売り上げ拡大を目指す方針。