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1000万円住宅を発売  三浦紀之建築工房     2月24日から南区にモデルハウス


 建築設計業の株式会社三浦紀之建築工房(福岡市中央区桜坂、三浦紀之社長)は、2月から、1000万円程度の費用で建設できる一戸建て「1000万円住宅」の取り扱いを開始した。
 景気悪化の影響で一戸建てのニーズが急速に落ち込んでいることから、安価にマイホームを建てることができるプランを企画した。土地代を除く、設計費、施工費などの建設費用を1000万円前後に抑えたもの。設計プランは用地や購入者のニーズごとに対応するが、基本設計は、延べ床面積は20坪(約70平方m)程度、2階建て、3、4LDKほどの規模。小さな中庭を設置し、屋根部分が平面となる点が特徴で、敷地一杯に建設し、効率よく日の光を取り込む設計でコストを落としているという。若い夫婦世帯や定年後の高齢者世帯などを対象に提案していく。すでに試験的に2件の施工実績があり、それぞれ約900万円、約1200万円で建設している。そのうち1件は2月に完成し、2週間程度モデルハウスとして活用する予定。
 三浦社長は「大型物件の設計需要が冷え込む中、新たなニーズに対応した設計プランが必要と考えた。高級車の感覚で建てられる住宅がコンセプト」と話している。三浦社長は1943年生まれの66歳。関東学院大学工学部卒。設計家の磯崎新氏に師事し、75年に独立。ホテル海の中道、ハイアットレジデンシャルスィート福岡、ピエトロ本社ビルなどの設計を手がけている。