NEWS

  • 地域

10月1日で福岡三越と統合、「岩田屋三越」へ  岩田屋    商号は継続、九州内シェア25%目指す


 三越伊勢丹グループ傘下の株式会社岩田屋(福岡市中央区天神2丁目、速水俊夫社長)は、10月1日をめどに株式会社福岡三越(福岡市中央区天神2丁目、太田垣立郎社長)と統合する。新会社名は株式会社岩田屋三越(仮)で、岩田屋本店、岩田屋久留米店、福岡三越の3店舗を運営する。
 福岡エリアは同グループで、首都圏に次ぐ売上規模の重点エリア。グループ発足以来、岩田屋、三越福岡店の両店で一体運営を進めてきたが、「意思決定の迅速さ」(速水社長)を考慮し統合を決めた。統合後も岩田屋、三越それぞれの商号は継続する。
 両店間の人材交流や事務所、物流スペースを共同活用して業務効率の向上を図る一方で、間接部門は約半減、10億円単位でコスト削減を目指す。人員については、「福岡三越に若干の不足感、岩田屋に若干の余剰感がある」(速水社長)とし、今後、適宜(ぎ)再配置を進めていく考え。
 また、岩田屋と福岡三越で合計約50万口座あるというカードは、福岡三越が4月1日から新カード「MICARD」を発行。統合を機に10月から岩田屋でも同カードを発行、共同利用を実現する。
 速水社長は「九州の百貨店市場規模が約54百億円。そのうち、岩田屋と福岡三越の単純合算でシェアは23%。これを25%まで目指す必要がある」としている。