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10月1日、福岡中央銀行と経営統合 ふくおかFG
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週刊経済2023年10月11日発行号
グループ傘下5行体制に
㈱ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1丁目、五島久社長)と㈱福岡中央銀行(同区大名2丁目、荒木英二頭取)は10月1日に経営統合した。
合併はせず、同行はFFGの100%子会社となり、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、みんなの銀行に同行が加わる形でグループ傘下は5行体制となった。統合でFFGはこれまで福岡銀行がカバーできていない、福岡中央銀行の中心顧客である県内零細・個人事業主と接点が生まれる。大企業から個人事業主まで幅広く金融サービスを提供できるようになり、福中銀は中小企業に特化したグループ内の金融機関として収益拡大を目指す。店舗の統廃合などは実施せず、本部機能の集約や銀行事務の共同実施による業務効率化、FFGのサービス活用などを通じ、経営基盤を強化していく考えだ。
ソラリア西鉄ホテル福岡で開かれた記念式典には両社のほか傘下4行の役員、支店長ら約250人が出席。人口減少、少子高齢化、低金利の常態化、異業種の金融領域参入など、業界を取り巻く経営環境の厳しさを語った五島社長は「それぞれの経営資源や強みを生かして、より幅広いお客さまに課題解決や成長サポートを提供していくために、想いを一つにしたい」と式典であいさつ。荒木頭取は「5年先、10年先、当行が中小企業専門金融機関としてお客さんの期待に応え続けるためには、FFGの資本力やネットワークを得ることが最善の道だと考え、経営統合を決めた。高い志をもって地域貢献に尽力していきたい」と語った。