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10月にVPP事業の新会社設立へ 自然電力


週刊経済2023年8月17日発行号

社名はShizen Conect

自然エネルギー発電開発の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長、川戸健司社長、長谷川雅也社長)は10月、100%出資子会社を設立する。
社名は㈱Shizen Conect(シゼンコネクト)。蓄電池や電気自動車(EV)、EV充電器などのエネルギー機器を集合制御し、発電所と同等の機能を提供する「VPP(仮想発電所)」事業などを手掛ける。2030年までに1GWのVPPを構築し、売上高100億円を目指す。
同社ではこれまでもVPP事業を展開してきたが、今回の分社化で、新会社が展開するエネルギーテック事業のさらなる加速のためのデジタル人材の獲得やデジタル人材がより活躍しやすい組織づくり、そしてパートナー企業との資本提携の促進を図る。
自然電力では2018年から、ioTとAIを活用し、再エネ発電設備や蓄電池・EV・EQなどのエネルギーリソースを集合的に制御するアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Conect」の開発に着手。これまで5年連続で採択された経済産業省のVPP関連の実証事業などを通じ、同システムの機能や精度の増強を続け、23年5月には国内最多の家庭用蓄電池メーカーとの協業によるVPPサービスを実現し、東京ガスの節電キャンペーンに採用されたほか、7月には西日本鉄道㈱の系統用蓄電池事業での活用も発表している。