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10月に徳島県の王子海運と合併  オーシャン東九フェリー    オーシャントランス株式会社に社名変更


 東京、徳島、北九州を結ぶ一般定期航路旅客事業のオーシャン東九フェリー株式会社(北九州市門司区新門司北、高松勝三郎社長)は10月1日付で、王子製紙株式会社100%出資子会社で内航海運事業の王子海運株式会社(徳島県阿南市、林峯男社長)と合併し、「オーシャントランス株式会社」に社名変更する。
 これは燃料費高騰によるコスト増などに対応するため資本を充実させ経営体質強化、および旅客業と海運事業の相互補完と相乗効果による事業基盤強化を図るもの。存続会社はオーシャン東九フェリーで、新会社の本社は同社所在地に置く。資本金は12億円で、合併後の売り上げ規模は約200億円、従業員数は215人になる。社長には高松オーシャン東九フェリー社長が就任する。新会社の大株主は王子海運の親会社で13・5%を保有する第2株主の王子製紙株式会社が合計持ち株比率33・46%となり、日本郵船株式会社を抜いて筆頭株主になる。「オーシャン東九フェリー」の名称は商号として残す。高松社長は「人口減による経済規模の縮小が予想されるが、合併で収益力強化を図り、信頼関係向上とサービスの充実を図りたい」と話している。
 同社は1976年2月設立。資本金12億円。従業員数は198人。2008年3月期の売上高は93億4800万円。現在400人収容のフェリー2隻と148人収容可能なフェリー2隻を所有し、毎日1往復を運航している。高松社長は1948年11月6日生まれの59歳。青山学院大学経済学部卒。王子海運株式会社は1977年1月設立。資本金2000万円。従業員数17人。08年3月期の売上高は106億8600万円。