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10億円かけ佐賀の基山工場建屋増築 日本タングステン


来年3月完成予定

タングステン、モリブデン販売の日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)は10億円かけ佐賀県の基山工場の建屋を増築する。8月着工、完成は来年3月予定。

1996年9月に開設した主力のNTダイカッターの製造工場で敷地面積は8万6298㎡。現在の建屋はメーンの工場棟ほか、分析棟、受電棟、子会社㈱福岡機器製作所の工場棟4棟から成り、総建築面積は2万2735㎡。主力商品のNTダイカッター事業の需要拡大に対応し生産能力の増強を図るため、基山工場に建屋を増築し専用スペースを拡張する。工場棟西側の駐車スペースに隣接して建設し、新建屋は工場棟と同じ平屋建て4100㎡。新製品(半導体製造装置部品)の立ち上げ、量産化に備え、新事業用スペースを確保し、製造用設備設置スペースもテストカット用として約2・7倍の広さに拡張する。

NTダイカッターは紙おむつなどサニタリー製品を高速、高精度で切断する超合金製ロータリーカッターで、北米、欧州、中国、タイに加工工場、販売拠点を置いている。同社では「今回の増築により、NTダイカッターの生産能力は現在の2倍になる。販社機能をもつグループ会社を中国、タイ、アメリカ、イタリアに配置し、直近はアジア、南米などの新興国需要を開拓する方針でグローバルに事業活動を展開する」と話している。

増築する基山工場(佐賀県三養基郡基山町)

2017年8月1日発行