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鹿児島県でドローン配送の実証実験 双日九州


週刊経済2022年9月6日発行

買い物弱者の負担軽減へ

地域総合商社の双日九州㈱(福岡市中央区天神1丁目、香田篤志社長)は、コンソーシアム「ID(いつでもどこでも)プロジェクト」に参画し、早ければ11月に鹿児島県瀬戸内町でドローン配送の実証実験を実施する。
加計呂麻島、請島、与路島における買い物弱者の負担軽減を目的に、奄美大島から食料品や日用品をドローン配送するのに加え、商品ニーズの把握、課題の洗い出し、ドローンポートのAI監視体制の検証などを行う。同コンソーシアムは㈱森建設(鹿児島県鹿屋市、森義大社長)、㈱石川エナジーリサーチ(群馬県太田市、石川満社長)、㈱エアリアルワークス(鹿児島市、肥後誠社長)、ANAホールディングス㈱(東京都港区、芝田浩二社長)、鹿児島県瀬戸内町の6団体で構成。需要減少や担い手不足による小売店の減少のほか、自然災害による物流サービスの停止といった課題解決を目指す。
鹿毛健広経営戦略室主任は「デジタル分野の知見を生かし、ご当地牛のオンラインセリ市の実証など地域特有の問題にあたっている。課題の発掘からDXを用いた社会実装まで一貫して取り組みたい」と話している。
同社は1997年11月設立。資本金5億円。決算期3月。従業員数約90人。