NEWS

高専・起業家育成施設のネーミングライツ契約 有明高専とシティアスコム


週刊経済2024年7月3日発行号

6月1日からの3年間

有明工業高等専門学校(以下有明高専、大牟田市東萩尾町、八木雅夫校長)と地場大手の情報システム開発会社・㈱シティアスコム(福岡市早良区百道浜2丁目、藤本宏文社長)は5月30日、有明高専の起業家育成施設のネーミングライツ(命名権)契約を締結した。
有明高専は施設等の運営・維持管理費の一部に充てるため、昨年12月に国立の高専では九州で初めて保有施設へのネーミングライツ制度を導入。今回はその3例目で、総合研究棟1階「起業家工房」のネーミングライツパートナーに公募で同社を選んだ。同工房はレーザー顕微鏡や3Dプリンターなどの設備をそなえ、学生の起業家マインド醸成を目的に、自由な発想力で集中して試作・交流できる施設として今年1月に開設。6月1日からの3年間、「シティアスコム起業家工房」の愛称を使い、その看板や企業紹介ボードを設置する。
同社では20年度から有明高専の卒業生10人をSEとして採用している。式典で篠原正浩常務は「有明高専出身者は高い技術力を持ち、各所で頑張ってくれている。今後在校生からの認知度をさらに高め、優秀な人材獲得につなげていきたい」とあいさつした。