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高取焼窯元でインターンシップツアー実施 東京のニッポン手仕事図鑑


週刊経済2021年11月23日発行

後継者不足解消など目的に

動画やウェブ制作、地域の伝統産業を中心とした情報発信活動などを展開する㈱ニッポン手仕事図鑑(東京都中央区、大牧圭吾社長)は、県と連携し東峰村小石原で小石原焼・高取焼の後継者確保を目指したインターンシップツアーを実施した。
2017年7月の九州北部豪雨で被災し、過疎化が進む日田彦山沿線地域の主要産業の一つ、小石原焼・高取焼の窯元では後継者の確保が課題とされており、県観光政策課と連携し始めて実施された。ツアーは10月23日と24日、10月30日と31日の1泊2日のスケジュールで実施。全国から応募した学生ら計15人が参加、高取焼の窯元・鬼丸雪山窯元で鬼丸碧山代表から高取焼の歴史などの説明を受けた後、ろくろを回すなど作陶の工程を体験した。また、小石原焼陶器協同組合青年部メンバーとの座談会も企画され、東峰村での生活や窯元での仕事について意見を交換した。
県観光政策課物産振興係では「窯元は後継者不足という課題がある一方、陶芸を学ぶ学生さんは卒業後に活躍する場がないという問題があった。双方のミスマッチ解消につながる機会としていきたい」とツアーについて総括した。