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駅ビル事業とホテル事業のグループ会社再編 JR九州


両事業の中間持ち株会社を4月設立へ

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は、100%連結子会社の実施する共同株式移転により、駅ビル事業とホテル事業について、4月1日に新たに中間持ち株会社を設立するなどグループ会社を再編する。
両事業は鉄道に並ぶ基幹事業として順調に拡大してきたが、少子高齢化に加えて、駅ビル事業ではEコマースの急成長による競争激化やテナント出店意欲の減退、ホテル事業では競合の乱立や人手不足の常態化など、事業環境は急速に厳しさを増している。このような状況下、両事業の経営体制を見直し、より機動的かつ柔軟な意思決定と業務執行を可能とするべく中間持ち株会社の設立を核とした両事業のグループ会社を再編する。
再編はまず小倉ターミナルビル㈱を事業別に分割する。昨年12月26日にJR九州の100%連結子会社として「JR九州ステーションホテル小倉㈱」(北九州市小倉北区浅野1丁目、山下信二社長)を設立しており、4月1日付で小倉ターミナルビルのホテル事業をJR九州ステーションホテル小倉に移管する。
また、4月1日にJR九州100%出資の駅ビル事業統括会社「JR九州駅ビルホールディングス㈱」(福岡市博多区博多駅中央街、渡邊晴一朗社長〈予定〉)を設立し、㈱JR博多シティ、小倉ターミナルビル、長崎ターミナルビル㈱、㈱JR大分シティ、鹿児島ターミナルビル㈱、JR九州ビルマネジメント㈱の駅ビル6社(小倉ターミナルビルを含む)の株式をJR九州から移転する。併せて、小倉ターミナルビルは㈱JR小倉シティ、長崎ターミナルビルは㈱JR長崎シティ、鹿児島ターミナルビルは㈱JR鹿児島シティに社名変更する。
一方、ホテル事業においても4月1日にJR九州100%出資の統括会社「JR九州ホテルズアンドリゾーツホールディングス㈱」(福岡市博多区博多駅東1丁目、松本淳也社長〈予定〉)を設立し、JR九州ハウステンボスホテル㈱、JR九州ホテルズ㈱、JR九州ステーションホテル小倉のホテル事業3社の株式をJR九州から移転する。JR九州では「再編でスケールメリットを生かし、営業力の強化と経営効率化、人材育成力の向上を図るとともに、新たな事業の展開や既存事業の拡大を通じて、さらに成長と進化を目指していく」と話している。

2019年1月16日発行