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香椎パークポート港湾関連用地などの分譲決定  福岡市    薬品卸のアトルと事務用品通販のアスクルに


 福岡市は、香椎パークポート港湾関連用地とアイランドシティ(人工島)みなとづくりエリア「4ha区画」の分譲予定者を、それぞれ医薬品卸の株式会社アトル(福岡市博多区、渡辺紳二郎社長)と事務用品通信販売のアスクル株式会社(東京都江東区、岩田彰一郎社長)に決定した。
 12月上旬までに土地売買契約(仮契約)を結び、福岡市議会での土地処分議案の議決後、来年3月までに土地引き渡しをする。アトルが購入するのは同市東区香椎浜ふ頭2丁目の2区画で、分譲申込面積は2万8762平方m(A区画1万7564平方m、B区画1万1198平方m)、分譲価格は26億4083万円(分譲単価A区画9万2210円/平方m、同B区画9万1200円/平方m)。アトル倉庫、配送センター用地として購入し、建築面積1万1000平方mの物流施設を建設。2016年2月の操業開始を予定している。
 アスクルが購入するのは同区みなと香椎2丁目の1区画で、分譲申込面積は2万4902平方m、分譲価格は24億1300万円(分譲単価9万6900円/平方m)。倉庫、配送センター用地(自社利用および賃貸)として購入し、4階建て延床面積4万6457平方mの物流施設を建設。2016年1月の操業開始を予定している。
 アトルは1947(昭和22)年に九宏薬品株式会社として設立。資本金39億6578万円。99年株式会社ユニック(福岡市)との合併によりアトルへ。その後、株式会社クラヤ三星堂(現株式会社メディセオ)の子会社となり、メディセオを中核とするメデイパルグループの企業として九州・沖縄地区で医薬品の卸売・販売を手がける。売上高は2071億円7800万円(2013年3月期)。
 アスクルは、1963(昭和38)年に事務機メーカー・プラス株式会社の子会社、株式会社プラス工業として設立。資本金200億3500万円。97年にアスクルに社名変更するとともにインターネットによる受注を開始。文房具、事務用品、オフィス家具などオフィス関連商品の販売を手がける。連結売上高は2266億1000万円(2013年5月期)。