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香椎、伊万里両支店をリニューアル 西日本シティ銀行


週刊経済2024年10月30日発行号

スマート化ソリューションに対応

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前1丁目、村上英之頭取)は11月5日、香椎支店(同市東区香椎駅前2丁目)と伊万里支店(佐賀県伊万里市新天町字浜の浦)をリニューアルオープンする。
同行では、現中期経営計画で掲げる施策の一つとして、来年3月までの次世代営業店システム「営業店スマート化ソリューション」の全店導入で、営業店の役割を事務手続きの場から「コンサルティング中心の場」へと変革を進めている。両支店は、営業店スマート化ソリューションのコンセプトに沿って、個室型の相談ブースなどを設置し、相続や住宅ローンなどについてより落ち着いた空間で、ゆっくりと相談できる店舗へとリニューアルする。
両支店ともに既存の建物で営業を継続しながら、リニューアル工事を進めている。香椎支店は個室型の相談ブースを設置するなどコンサルティングエリアを拡充。「対面での相談」とより来店客に寄り添える「横並びでの相談」に切り替えることができるデスクも採用する。石造建築風のシックな外観に刷新するとともに、内装を暖色系や木質とすることで温かみのある雰囲気を演出するほか、2階のコンサルティングスペースに上がる階段は朱色を基調とし、香椎宮をイメージしているという。駐車場を利用する来店客の利便性向上のため、ATMコーナーを店舗入り口側に加え、駐車場側にも新設する。
一方、伊万里支店も個室型の相談ブースの新設やローカウンター相談窓口に間仕切りを設置するなどコンサルティングエリアを拡充。外観には伊万里焼をモチーフにしたタイルを採用し、内装には県の天然記念物である「明星桜」をデザインすることで伊万里らしい温かみのある雰囲気を演出する。
営業店スマート化ソリューション導入後の店舗では、従来の営業店事務で必要とされてきた金融専用端末をタブレットやパソコンに置き換え、「伝票・帳票(印鑑)レス」、「現金ハンドリングレス」、「勘定集計レス」を実現。来店客は伝票記入や印鑑押印などの負担軽減や事務手続きにかかる待ち時間が削減できるほか、行内においては営業店事務の効率化やコスト削減が見込める。行員は事務効率化で創出された時間を活用し、顧客ニーズの把握やソリューション提案など高付加価値業務にシフトする。