NEWS

香春大任バイパス10・5キロが開通  福岡県


田川地域に南北20キロのバイパス形成へ

福岡県が1997(平成9)年度に着手した一般国道322号・香春大任バイパスが7月19日、事業開始から23年の歳月を経て開通した。
開通区間は香春町採銅所から大任町今任原までの10・5キロ。橋りょう11カ所、トンネル2カ所からなる暫定2車線のバイパス。98年4月供用の香春バイパス(2・6キロ)、99年1月に供用した田川パイパス(7・3キロ)と南北に接続することで、田川地域で南北20キロのバイパスが形成されることになり、九州自動車道小倉南インターチェンジ、福岡市と行橋市を横断する国道201号とのアクセスがさらに強まることになる。現道と比較し、バイパス開通による時間短縮効果は約14分(香春町採銅所―田川市猪国)。
開通を前に鈴麦東山トンネル付近では県や期成会による記念式典があり、主催者を代表し、福岡県の小川洋知事は「人流、物流を強く支える道路として開通した。観光や農業などの地域活性化、現道の交通渋滞緩和に大きくつながることになる。引き続き、4車線化実現に向けて最善を尽くしていきたい」とあいさつ。来賓として出席した地元福岡11区選出の武田良太国家公安委員長は「国会に送らせてもらった頃の田川は産炭地振興の支援措置が終了し、原動力を失っていた状況」と振り返りながら、「バイパスの開通で北九州、福岡両経済圏が身近になってきた。地域活性化のスタート地点になった」と祝辞を述べた。そのほか、式典では期成会会長の永原譲二大任町長、県議会からは片岡誠二県土整備委員長、九州地方整備局の村山一弥局長、期成会副会長の二場公人田川市長らがあいさつ。式典終了後はテープカットとくす玉割り、通り初めに臨んだ。

2020年8月4日発行