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首都圏IT企業の誘致促進とスタートアップ育成へ協定 北九州市
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在京2社、将来の拠点開設も予定
北九州市(北橋健治市長)は10月29日、IT企業誘致とスタートアップ育成を目的に、ベンチャーキャピタルの㈱みらい創造都市機構(東京都渋谷区恵比寿西1丁目、岡田祐之社長)と、人材採用支援を手掛ける㈱高専キャリア研究所(同、菅野流飛社長)と協定を結んだ。
みらい創造機構はこれまでベンチャー企業への投資や、東京工業大学に関連するベンチャーを創出・発展させる取り組みや産学連携支援、人材育成支援を展開し、高専生、高専卒業生のコミュニティを抱え、そのキャリア開発を行う高専キャリア研究所をグループ化し一体となってIT技術系を中心としたスタートアップ・エコシステムの強化を進めてきた。
北九州市と連携し相互の強みを生かすことで、同市へ進出するIT企業への高度エンジニア人材の採用支援や、市内スタートアップ企業への資金調達支援、ハンズオンによる育成支援等を展開し、首都圏からのIT企業誘致や地域貢献、スタートアップ・エコシステムによる取り組みを図る。市内に事業所を設ける企業に対しては理系人材を確保するための支援や、市内で新たな事業を展開する企業への投資などを行う内容で、首都圏のIT企業が北九州市に進出しやすい環境作りも目指す。また、みらい創造機構と高専キャリアは同協定を契機に北九州市内への進出を予定しているという。
市ではこれまで、雇用創出につながるIT企業の誘致、企業誘致戦略の一つとして、九州沖縄・山口地域の国立12高専のネットワークを活用した人材採用支援に取り組んできた。また、スタートアップ企業の創出や育成への取組が評価され、今年7月には内閣府の「スタートアップ・エコシステム推進拠点都市」にも選定されている。
2020年11月10日発行