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首都圏中心に鉄骨造賃貸アパート販売を開始 シノハラ建設システム 年間24棟目指す


 賃貸アパート建設販売・管理の株式会社シノハラ建設システム(福岡市博多区博多駅南一丁目、篠原英明社長)は、七月から首都圏で鉄骨造四階建て賃貸アパートの販売を本格化した。
 同社は木造二階建てアパートを主力としているが、土地の坪単価が高い首都圏商業地域などでは、狭い敷地に対応できる多層階物件のニーズが高いため、四階建てアパートの販売に力を入れる。この「NEOコンパートメントハウス」は、土地の仕入坪単価が二百万円前後、敷地は二十坪から三十五坪で、全室ロフト付きの重量鉄骨四階建て。販売価格は一億円前後になるが、収益率は木造アパート並みを見込めるという。篠原社長は「七月頃から本格的な販売を開始し、月間二棟を目標にしたい」と話している。今年三月期決算の同社東京支店売上は約四十億円で、今期は六十億円を見込んでいる。
 同社が首都圏で販売する賃貸住宅は、木造アパートの「コンパートメントハウス」で六千万円~一億円。関連の日商ハーモニーに卸す鉄筋コンクリート造の賃貸マンション「フォルトゥナシリーズ」は、エンドユーザーに販売する場合は一戸千六百万円~二千万円前後。「NEOコンパートメントハウス」は、末端での販売価格で最も高額の物件となる。
 同社は一九九〇年設立、資本金は五億六千七百万円、従業員数は百三十人。子会社に株式会社シノハラコーポレーション、株式会社エスケーエナジー、株式会社日商ハーモニー、関連会社に株式会社マイメディアがある。

2004.6.29 発行 週刊経済より