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飼料タンク残量管理システムを本格提供 YE DIGITAL


週刊経済2022年3月8日発行

残量情報をクラウドで確認

システム開発の㈱YE DIGITAL(北九州市小倉北区、遠藤直人社長)は4月から、農場に設置されている飼料タンク内の残量をセンサで管理する、飼料タンク残量管理システム「Milfee(ミルフィー)」の本格提供を始める。
従来、飼料タンクの残量確認はタンクのはしごを登るなどしても駆使で確認する必要があり、高所作業で危険を伴う上、農場や飼料メーカーなどに大きな負担を強いていた。この課題解決を目指し、同システムは昨年9月から、一部畜産農場向けに先行提供開始しており、2月時点で、全国約70カ所の農場へ導入、運用を行ってきた。システムの概要は、農場に設置されている飼料タンクの蓋の内側にセンサ通信機を取り付けることで、クラウドへ残量情報を送信。残量計測センサと同社独自開発の演算アルゴリズムを用いた飼料形状の推定により、砂時計のように真ん中から減るタンク内の残量を高精度に計測し、クラウド上で確認できるようになる。
同社によると、これまでの試験運用で「今まで計測できなかった、マッシュ飼料(粉体形状)の残量計測ができることに驚いた」「高精度な残量計測を実現できたので、タンクに登る回数が減少し、大変助かっている」などの声が聞かれたという。今後、全国の畜産農場、飼料メーカーなどへの販売を本格化していく。