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飲食店電子クーポン活用の新事業 エイキュウリンクス


週刊経済2021年11月2日発行

中小企業の福利厚生に

電子チケットの企画開発など手がけるエイキュウリンクス㈱(福岡市中央区舞鶴3丁目、永井雅久社長)は10月1日から、中小企業の福利厚生などで活用できる地元飲食店の電子クーポンを販売する新事業を開始した。
サービス名は「eaːt(イート)」で、企業向けに飲食店の電子クーポンのセットを販売し、周辺飲食店の集客に役立てるほか、中小企業を中心に福利厚生やノベルティとして利用してもらおうと企画した。同社では旅行業界に特化した電子クーポン・チケット事業を展開してきたことから、その仕組みを応用してコロナ禍の飲食店支援と事業多角化を図る。電子クーポンは1セット10枚で、価格は税込み550円。購入した企業は従業員に福利厚生としてクーポンを提供し、クーポン利用時はアプリから店舗設置のQRコードを読み取ることで割引などのサービスが受けられる。飲食店側には掲載料の負担はなく、可能な範囲での割引サービスなどの提供で参加可能。現在は天神・博多エリアで飲食店20店舗が参加しており、年内に150店舗の掲載を目指す。また、導入企業は年内20~30社を目標に営業を強化する。永井社長は「会食や交流が減少する中で、クーポンを利用してランチに出るなど社員間のコミュニケーションツールとしても活用できると考えている」と話している。
同社は2013年9月設立。資本金250万円。従業員数2人。