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飯塚市柳橋の工業団地内に新工場  日之出工業


稼働予定は22年11月

食品フィルム加工などを手掛ける日之出工業㈱(糟屋郡粕屋町戸原東1丁目、松尾郁夫社長)は、2022年11月稼働を目指し飯塚市柳橋に新工場を建設する。着工は来年7月、建屋完成は22年8月を予定している。総事業費は5億6千万円。
飯塚工業団地内にある築33年の現工場(飯塚市平恒)の老朽化による建て替えと食品フィルム加工機器を新しく導入するなど設備強化を図る。場所は飯塚市柳橋の目尾(しゃかのお)工業団地第二区画。敷地面積は約4千㎡、建物は鉄筋コンクリート造の2階建てで延べ床面積2100㎡(6月12日取材時点)。1階の工場内では中食や土産品、業務用の冷凍食品など幅広い食品関連のラミネート加工を手掛ける。衛生上の観点から加工場所を2区画(フィルムと紙)に分けるほか、各区画内には現工場で使用中の加工機器と投資額2億円の新設機器を備えることで1日の生産能力が1・5倍になるという。操業開始にあたって飯塚市で工場勤務者6人の採用活動も進める考えで、新工場の操業時には15人体制を予定する。2階は工場勤務者の事務所。6月1日に飯塚市と企業立地協定を結んだ松尾社長は「フィルムと紙のラミネート加工を同時に手掛ける会社は少ないため、さらなる受注増を期待したい」と話している。
同社は1956年9月設立。資本金3千万円。従業員7人。2020年3月期売上高は7億円。
松尾社長は直方市出身。1967年3月12日生まれの53歳。九州産業大学工学部卒。趣味はゴルフ。

2020年6月23日発行