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食品加工の新機器を導入  ワイエスピー    食品製造に参入へ


 豆乳製造装置メーカーの株式会社ワイエスピー(飯塚市、新開節夫社長)は3月2日、食品加工の新機器を導入した。
 昨年12月に新設した工場内に設置し、半分を8月めどに開始する水製造ライン、半分を食品製造ラインに充てる。機器は「新含気調理システム」。大型のステンレス製の窯を中心に波状型熱水噴射、加熱・冷却・殺菌、アナログ温度調理、スーパーテンプ(再加熱蒸気発生装置)機能などを搭載し、50以上のパーツで構成される精密機械。商品は袋の中で調理し連続殺菌するため、味をそのままに封じ込め、常温で5年の保存ができるのが特徴。製造工程は皮むき、カットなど下処理した食品を同機器に入れ、仕込み、分割・成型、焼成、充填、ガス置換、密閉包装、殺菌、梱包まで行い、すべてコンピュータで制御される。デザート、水産物、畜肉、野菜、ソース、米などさまざまな調理加工食品に対応でき、近年は防災食の需要もあるという。新開社長は「具体的に何を製造するか検討段階だが、同機器を導入することで、新工場の製造ラインを整備する。食品製造分野という新事業に早い段階で乗り出す」と話している。