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食品リサイクル・バイオガス発電施設を稼働 福岡バイオフードリサイクル


週刊経済2024年3月19日発行号

1日100t受け入れ目指す

食品リサイクル業の福岡バイオフードリサイクル㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、中川浩臣社長)は1月29日、同市西区太郎丸に建設した食品廃棄物リサイクル・バイオガス発電施設の稼働を開始した。
全国で廃棄物処理・リサイクル工場を展開するJ&T環境㈱(横浜市)の食品リサイクル事業九州初進出として、2020年9月に設立し、工場を建設していた。1月24日福岡市から廃棄物処分業の許可が下りたことから、稼動を開始。場所は瑞梅寺川河口近くで、敷地面積は8777㎡。食品廃棄物受け入れ設備、発酵槽、ガスホルダー、ガスエンジン発電設備、残さ処理や排水処理設備などを備える。微生物によるメタン発酵で、食品廃棄物からバイオガスを発生させ電気を創出する仕組みで、飲食店などで生じた事業系一般廃棄物や、食品関連工場から排出された産業廃棄物などを集める。また、発電した電力は電力小売のアーバンエナジー㈱が販売。3年以内に、廃棄物1日100t、年間発電量1万2千MWh(一般家庭2700世帯分の年間使用電力量相当)のフル稼働を目指す。スタッフは現在14人。中川社長は「食品廃棄物処理を任せていただける排出事業者の顧客先を増やしていきたい。また、電気だけでなく、発酵残さを活用して肥料も創出するダブルリサイクルループを構築する予定」と話している。
同社は2020年9月設立。資本金1千万円。