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食品ヒスタミン検査の受託を開始 ビジョンバイオ
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週刊経済2021年1月19日発行
生の魚肉や加工品など
検査試薬開発販売、受託検査サービスなどのビジョンバイオ㈱(久留米市百年公園、塚脇博夫社長)は1月12日、食品ヒスタミン検査の受託を開始した。
ヒスタミンは、必須アミノ酸のヒスチジンが分解されることで生成する物質。特にマグロやカツオ、サバなどの赤身魚にはヒスチジンが多く含まれており、常温放置など不適切な管理で体外に付着したヒスタミン生成菌が増殖し、多くのヒスチジンが分解されることで高濃度のヒスタミンが生成される。このような食品を食べた場合、アレルギー様のヒスタミン食中毒を発症することがあり、学校や保育園などでの集団食中毒につながるケースもある。ヒスタミンは一度生成されると加熱しても分解されず、食中毒を防ぐためにも鮮度や衛生管理を徹底し、ヒスタミンの生成を抑制することが重要という。検査可能形態は、生の魚肉やその加工品である魚醤、ナンプラーなどで、それらに含まれるヒスタミン量を数値化して報告する。入荷した原材料のチェック時や出荷前の品質確認のほか、保管や流通条件の検証などへの活用も期待できる。料金は1万3千円(税別)、検査日数は5営業日。また、輸出を考えている顧客向けに、海外のアレルゲン表示品目である「魚類」の食物アレルギー検査とのセットも提供。料金は9万5千円、同時に2検体以上の依頼の場合は、2検体目以降5万5千円(検査日数は要相談)。
同社では「毎年ヒスタミンによる食中毒が発生しており、最近では昨年11月に東京都福祉保健局から保育園での集団食中毒の報告があった。ヒスタミンに起因した食中毒が懸念される場合や申し出への対応、日頃の品質管理にも役立ててほしい」と話している。