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食品ダニアレルゲン検査の受託開始 ビジョンバイオ
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小麦粉などの粉末食品
検査試薬開発販売や受託検査サービスなどのビジョンバイオ㈱(久留米市百年公園、塚脇博夫社長)は10月1日、食品ダニアレルゲン検査の受託を開始した。
小麦粉やミックス粉など粉末状食品にダニが繁殖しやすく「パンケーキシンドローム(口腔ダニアナフィラキシー)」と呼ばれ、ダニ本体とその排泄物がこの症状のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)となっている。検査方法は、試料を均一化した上でサンプリングし、その試料からタンパク質を抽出。ELISA法(酵素を使用し抗原–抗体反応により特定のタンパク質を検出する方法)で、アレルゲンとなるタンパク質を検出していく。料金は「ヤケヒョウダニ」と「コナヒョウヒダニ」のいずれか1種の検査で2万8千円(税別)、2種セットは5万円(同)。2種セット同時で2検体以上の依頼は、2検体目以降3万8千円(いずれも検査日数6営業日)で提供する。アレルゲンの有無だけでなく、どのくらい汚染されているかを数値化もできるため受け入れ時や出荷前の品質確認、保管条件の検証などへの活用も期待できるという。
同社では「コロナ禍で小麦やミックス粉の需要が拡大している。ダニに起因したアレルギーが懸念される場合や申し出への対応のほか、日頃の品質管理にも役に立ててほしい」と話している。
2020年10月13日発行