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食事をプレゼントできるアプリの実証実験 Gigi


福岡市内で約2カ月間

インターネットサービス企画・開発のGigi㈱(ジジ・福岡市中央区大名2丁目、今井了介社長)は6月3日、食事をプレゼントしたい人と食事をしたい人、飲食店をマッチングするアプリ「ごちめし」の実証実験を開始した。
「ごちめし」は、来店客が多めに代金を支払うとその分の食事を学生や旅行者に無料で提供するという北海道帯広市の食堂「結」の取り組みを参考に開発した。プレゼントする側のユーザーはアプリ内で登録飲食店を検索し、メニューや数量を選択し、事前決済する。食事をプレゼントする相手を不特定多数か設定した条件に当てはまる特定人物かに設定できる。食事をごちそうされる側はアプリ内で食事可能な飲食店の情報を閲覧でき、現地で入店後に店内設置のQRコードからアクセスした画面を見せることで食事の提供が受けられる。食事代と手数料10%をプレゼントする側のユーザーが支払うため飲食店側の金銭負担はない。さまざまな人に食べてもらうことで好きな飲食店を応援したい人、知り合いに食事をプレゼントしたい人などの利用を想定している。
実証実験は東京都渋谷区と福岡市内で実施しており、期間はアプリ正式リリースまでの約2カ月間を予定。福岡では天神や大名エリアなどで30店舗ほどが参加しており、実験で受容度やニーズ、改善点、集客効果などを調査する。また、親不孝通り商店会(河田茂樹会長)とアプリを使って商店会の店舗が子どもたちに食事を提供する「こども食堂」の実施も計画している。同社は「将来的にはアプリで得たデータを生かしたマーケティングなどに活用できると考えている」と話している。
同社は2018年9月設立。資本金500万円。従業員数5人。

2019年6月18日発行