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風水害時のヘリ救出サービス事業を開始 オーセンティックジャパン


週刊経済2021年5月18日発行

西日本新聞社と共同で

官民の救助ヘリを活用し、山岳遭難防止サービスを全国展開するオーセンティックジャパン㈱(福岡市中央区赤坂1丁目、久我一総社長)は5月下旬から、資本提携する西日本新聞社(柴田建哉社長)と共同で風水害時のヘリによる救助を目的としたサービスを開始する。
名称は「ココヘリタウン」。台風やゲリラ豪雨などの浸水被害が常態化する中、災害報道の最前線で取材活動にあたる西日本新聞社による知見などを踏まえ、事業化に至った。半径16キロの電波を発信する同社が開発した無線機と、無線機を取り付けることができるライフジャケットをセットで販売する。入会金は3300円、年会費は6千円。浸水被害が想定される河川流域の自治体や消防団、医療機関、報道機関、高齢者施設などを対象に普及を目指す。
久我社長は「全国で展開する山岳遭難サービス“ココヘリ”で培ったノウハウを浸水被害時の救出にも活用していきたい」と話している。
久我社長は福岡市出身。1978(昭和53)年1月17日生まれの43歳。西南学院大学文学部卒。パナソニック勤務を経て、同社を設立した。趣味はスキー、キャンプ。
同社は2011年12月設立。準備金を含む資本金は5億2992万円。16年12月に自社で開発した無線機を活用し、警察、消防、海上保安庁などの公的機関、民間ヘリ会社と提携し、山岳遭難救助サービス「ココヘリ」を全国展開している。売上高は3億円(20年11月期)。