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響灘に3グループで風力発電7基を新設  北九州市    14年度末完成へ、投資総額83億円


 北九州市は7月10日、若松区響灘地区に発電機メーカーなど企業3グループによる風力発電施設7基を建設する計画を決めた。実証実験用の発電エリアでは全国最大規模となる予定で、総額83億円を投じて2014年度末までの完成を目指す。
 響灘地区の一部を「実証・研究ゾーン」と位置づけ、このエリアの用地を貸し出して研究拠点の形成を進める。5月に、風力発電用の実証実験エリアとして市有地25haで事業者を公募したところ、3グループ、計10社の提案が採用された。グループの代表企業は、株式会社北拓(北海道)、一般社団法人日本再生エネルギー推進機構(福岡市)、自然電力株式会社(東京都)。いずれも大小の風力発電設備及び太陽光パネルなどを建設し、風車の性能や遠隔監視システムを用いた維持管理、時間帯ごとの発電量などの研究を進める。北拓は大型風車を2基、自然電力は同1基、日本再生エネルギー推進機構は小型風車を4基を設置する計画となっている。
 同地区では、すでに2社が11基の風力発電設備を稼働している。市港湾空港局は、「今回の事業者選定を機にさらなる研究設備の集積を進め、『風車のショールーム』の役割を担うエリアにしたい」と話している。