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音楽介護予防事業の一般社団法人を設立 フカノ楽器
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全国展開目指す
音楽教室の運営や楽器の販売を展開する株式会社フカノ楽器店(福岡市南区井尻4丁目、藤田和博社長)は6月1日、音楽介護予防事業を展開する一般社団法人音楽の輪コミュ二ティ日本協会を設立した。代表には同社の藤田社長が就いた。
同社では2009年から同事業を開始し、音楽を活用した介護予防教室を現在までに県内を中心に28の自治体で展開している。これまでの豊富な音楽教室運営の経験をもとに、プロの指導者による「音楽療法」「音楽レクリエーション」「生涯学習音楽指導」などの分野での手法を取り入れ、コミュニケーション力や認知機能、思考能力活性化のための、歌や楽器を組合わせた独自の「音楽介護予防プログラム」を開発。
また、楽器機能と運動機能を併せ持つオリジナル商品である「ミュージックフープ」を導入し、音楽による脳の活性化と運動による健康促進プログラムを開発・実践している。新法人では同社の音楽介護予防事業のFC展開を目指す。藤田社長は「15年の介護保険法の改正以降『地域包括ケアシステム』が推奨されるようになり、今後は地域主体でこの事業を展開できる仕組みづくりをしたい」と話している。
同社は1972年3月設立。資本金は1000万円。従業員12人。2011年に福岡県の経営革新事業に認定。昨年6月、九州ヘルスケア産業推進協議会(HAMIQ)が主催する「第3回ヘルスケア産業貢献大賞」で九州経済産業局長賞を受賞。今年6月には九州ニュービジネス協議会が主催する17年度「九州ニュービジネス大賞」で優秀賞を受賞している。2016年9月期の売上高は2億1000万円。
藤田社長は直方市出身。1954年1月28日生まれの63歳。筑豊工業高校卒、趣味は木工、園芸。
2017年7月25日発行