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鞍手インター近くの植木地区に新産業団地整備へ 直方市


週刊経済2021年8月31日発行

4~5年後の着工目指し、協議

直方市(大塚進弘市長)は現在、九州自動車道鞍手インターチェンジ近くの植木地区で新たな産業団地の整備に向け、準備を進めている。
新産業団地は「植木メカトロビジネスタウン構想」に基づいて進められている計画。産駒年度から本格的に構想を練り上げ、今年度の6月議会に報告された。2010年に完成した上頓野(かみとんの)産業団地(開発面積29ヘクタール、うち分譲面積は8・4ヘクタール)が17年度までに完売、企業から問い合わせがあった際、民間の用地を紹介する状態が続いており、隣接自治体に企業の進出を許すケースも見られたことから、整備に向けて準備を開始した。開発区域は約23ヘクタール。着工時期は現段階で未定だが、4年~5年後の着工を目指し、関係機関と協議を進める方針。半導体やロボットなどの分野で国内製造業が最先端をリードしている超精密加工技術の生産拠点、研究開発機能拠点を目指していきたいとしている。
商工観光課の水ノ江秀子課長は「公有地としての受け皿がゼロの状態が続き、民間の土地に頼らざるを得ない状況が続いていた」とした上で、「市政における重要課題であり、整備に向けた準備を着々と進めている」と説明している。