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静岡と埼玉に知的障がい者向け多機能型事業所を開校 ゆたかカレッジ


全体で10校展開に

知的障がい者向け多機能型事業所を運営する㈱ゆたかカレッジ(福岡市東区多の津1丁目、長谷川正人社長)は4月1日付で、静岡と埼玉に2教室を開校する。静岡県と埼玉県への開校は初で、全国で10校展開となる。  同教室は特別支援学校高等部の卒業生などを対象に、4年制大学に見立て前半2年で人格形成や人間的成長を、後半で就労に向けたワークスキルの習得を目指すもの。施設名は「ゆたかカレッジ沼津キャンパス(静岡県沼津市大手町5丁目)」、「同埼玉キャンパス(さいたま市南区太田窪5丁目)」。延べ床面積は沼津が147㎡、埼玉が109㎡。それぞれ利用者は20人で職員数は6人。

福岡キャンパスを博多区吉塚1丁目に移転

また同社は5月1日付で、「ゆたかカレッジ福岡キャンパス」を博多区吉塚1丁目に移転する。  場所は「ファミリーマート博多吉塚三丁目店」北側の建物の1階。事務所の老朽化と利便性向上に伴うもの。延べ床面積は約200㎡。福岡キャンパスと埼玉キャンパスでは4月から通信制高校の代々木高校と連携し、高卒資格を取得できる仕組みを整えることで学生の見識と就職の幅を広げることも目指していく。  これに伴い、3月上旬に本社機能を東京都新宿区西早稲田3丁目の高田馬場キャンパス内に移転する。ニーズの高い東京都内を中心に事業展開していくためで、移転登記日程は未定。  長谷川社長は「今後も毎年4カ所ずつコンスタントに拠点を開設していきたい。2021年7月には株式上場を予定している」と話している。  同社は2018年に社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会から分社化。学生数330人。職員数90人。

2020年3月3日発行