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電気自動車や5G向け半導体好調で増収増益 三井ハイテック
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週刊経済2021年3月23日発行
売上高11・9%増の973億円
半導体部品製造の㈱三井ハイテック(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の21年1月期連結決算は、売上高は前期比11・9%増の973億5100万円、経常利益は31億700万円(前期は1億5300万円の黒字。前期比約25倍)で増収増益だった。
コロナ禍の影響で上期は自動車向けの車載半導体などの需要に影響がみられたが、下期には持ち直し、特に電動自動車向けの需要が旺盛で増収をけん引した。また、テレワーク等の影響もあり、スマホやPCなど、情報関連機器向けの半導体の需要が好調で、得意本格的なサービスが始まった5G通信向けの半導体需要の拡大が顕著だった。主力の、電機部品の売上高は同19・4%増の529億6600万円、電子部品の売上高は同9・4%増の398億9500万円といずれも好調だった。利益率の高いこれら2部門の稼働率向上により、利益指標も大幅に改善。純利益は前期は6億2400万円の最終赤字だったが、25億9200万円の最終黒字に転換した。
今期の業績予想では、売上高は前期比13・0%増の1100億円、経常利益は同20・3%増の47億円の見込みで、さらなる半導体需要の活況を見通している。