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電動車需要堅調で売上高12・2%増の1958億円 三井ハイテック


週刊経済2024年3月26日発行号

在庫調整響き4年ぶり減益

半導体部品製造の三井ハイテック㈱(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の24年1月期連結決算は、売上高は前期比12・2%増の1958億8100万円、経常利益は同4・1%減の217億3300万円で増収減益だった。減益となるのは4年ぶり。
電動車関連の需要は依然として堅調で、電機部品事業の売上高を同33・6%増の1338億8200万円に押し上げ、連結増収をけん引。一方で、同事業に次ぐ柱の電子部品事業については、各種半導体の在庫調整等により、売上高は同19・1%減の566億7500万円と大幅減収となった。金型・工作機械事業の売上高は同1・4%増の119億7700万円だった。利益率が高い電子部品事業の売上減が響き、営業利益は同19・8%減の181億1900万円と大幅減益だったが、外貨建て金融資産の為替差益増加により、経常利益の減益幅は圧縮。純利益は同11・6%減の155億4500万円だった。
今期の見通しでは、売上高は前期比21・0%増の2370億円と初の2千億円台突破を見込むとともに、経常利益は同8・0%減の200億円で増収減益予想となっている。