NEWS

電動三輪モビリティシェアリングの実証実験 九州大学とQTnet


週刊経済2023年4月25日発行

50台無料提供で需要性検証

国立大学法人九州大学(福岡市西区元岡、石橋達朗総長)と九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(同市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は、4月3日から九大伊都キャンパスで電動三輪モビリティシェアリングの実証実験を開始した。
これは両者と、九大を拠点にモビリティ領域の実証運用やサービス開発、イベント企画に取り組む学生団体モビラボ、研究者やスタートアップ企業などの連携交流を促進するレンタルラボ・オフィス施設の福岡市産学連携交流センター(同市西区九大新町)による産学官連携の取り組み。QTnetの出資先企業であるFuture㈱(東京都港区)の電動三輪モビリティ50台を無料で提供する。
6月末までの実証実験では同キャンパス内と産学連携交流センターの計8カ所にポート(駐車エリア)を設置し、学生や教職員、センター利用者に利用してもらい、その用途など電動三輪モビリティの需要性を検証する。さらに今後は、九大学研都市駅周辺や糸島市の観光地などにポート設置場所を拡大し、地域内外の人々の移動の利便性向上と地域活性化の支援を目指すともに、観光用途への発展性やサービス化に向けた利用料金などを検証していく。将来的には、電動三輪モビリティの電源に再生可能エネルギーを利用するなどカーボンニュートラル社会の実現も検討していく方針。