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電力市場価格連動型のEV充電に関する実証事業 アークエルテクノロジーズ


週刊経済2021年6月29日発行

V2H自動制御技術開発へ

電力小売り事業やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援などのアークエルテクノロジーズ㈱(福岡市中央区大名2丁目、宮脇良二社長)は8月から、EV充電に関する実証事業を開始する。
経済産業省・資源エネルギー庁の「令和3年度 蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業補助金」に採択され、実証を開始するもの。同社の電力事業では、市場価格の安い時間帯にEV充電が可能になるよう、電力卸取引市場と連動した変動価格制の電力メニューを提供している。今年度は充放電時間の最適化を目的に、V2H(EVに充電した電力を家庭に供給できる充放電設備)の自動制御技術をIoTデバイスと併せて開発していく。これによりV2HとEVを接続するだけで、電力の安い時間帯でのEV充電に加え、高い時間帯には市場からの電力購入を制限してEVから家庭への電力供給を自動制御することが可能になる。宮脇社長は「自動制御を実現することで、市場メカニズムを活用し、再生可能エネルギーの比率が高いと考えられる市場価格が安い時間帯の電力の有効活用が可能になると考えている」と話している。
同社は2018年8月設立。資本金1千万円。従業員数25人。