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電力市場価格連動型のEV充電に関する実証実験 アークエルテクノロジーズ
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週刊経済2021年11月23日発行
V2H自動制御技術を活用
電力小売り事業やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援などのアークエルテクノロジーズ㈱(福岡市中央区大名2丁目、宮脇良二社長)は11月から、市場価格と連動したⅤ2Hの自動制御技術を活用してEV充電に関する実証実験を開始した。
経済産業省・資源エネルギー庁の「令和3年度 蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業補助金」に採択され、実証実験するもの。電力卸取引市場連動型のダイナミックプライシングとV2H(EVに充電された電力を家庭に供給できる充放電設備)を組み合わせ、JEPX(日本卸電力取引所)価格・太陽光発電・消費電力量・EV稼働予測の4つのAI予測をもとに最適な充放電時間を計算。IoT機器でEV充電とEVに充電された電力の家庭への供給を自動で最適化する。充放電の制御で太陽光発電の有効利用を最優先しながら、電気料金の安い時間帯は不足分の電力を市場から購入してEVに充電し、電気料金が高い時間帯はEVに蓄電した電気を使用することで市場からの電力購入を抑制する。宮脇社長は「余剰になる再生可能エネルギーとモビリティセクターとをカップリングする非常に有効なソリューションと考えている。実証事業でデータを取得し、1日も早い市場投入に向けてテクノロジーを磨いていく」と話している。
同社は2018年8月設立。資本金1千万円。従業員数30人。