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電力小売りの地域エネルギー会社を設立   北九州市    12月1日付、来年春から供給開始


 北九州市(北橋健治市長)は12月1日、電力小売販売の地域エネルギー会社株式会社北九州パワー(同市戸畑区中原新町)を設立した。
 資本金は6000万円で、市(出資比率24・17%)のほかに株式会社安川電機(同18・33%)、株式会社ソルネット(同16・67%)、富士電機株式会社(同16・67%)など地場企業8社が出資。社長には千歳博昭・前東京エコサービス株式会社事業開発部長が就いた。本社は北九州テクノセンタービル3階に置き、従業員数は5人。主な事業内容は電力の小売販売、エネルギーマネジメントサービスで、来年4月から市内の公共施設向けに電力販売を始める。当面は市内2カ所のごみ焼却場で焼却熱を利用して発電した電力約5000キロワットをベースに販売。将来的には、供給体制を拡充し市内の中小企業や工場など民間事業者への売電も目指す。環境局地域エネルギー推進課では「低炭素で、安定的かつ安価に供給できる体制を目指して展開していく。『エネルギーの地産地消』の仕組みを確立することで中小企業の選択肢を広げ、地域活力の向上を下支えしていきたい」と話している。