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電力サービスの提供を開始 自然電力


電力小売り事業に参入

自然エネルギー発電開発の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長)は11月8日、電力サービスの提供を開始。電力小売り事業に本格参入した。

これまでグループで累計700MWに及ぶ太陽光発電所の企画・開発・EPC(設計・調達・建設)、運営・保守に加え、風力・小水力・バイオマス事業にも携わってきた実績を生かす。サービス名は「自然電力のでんき」で、法人、個人を対象に、まずは東京、関西、九州エリアで提供を開始し、順次全国に対象エリアを広げていく。

同社は実質的に「100%自然エネルギー由来」「CO2排出量ゼロ」の電気を目指すために、「非化石市場」で供給電力全量分の「非化石証書(FIT)」を購入。加えて太陽光・風力・小水力など、グループが設置する発電所からの電力も供給し、将来的にはその割合を高めていくほか、世界的に気運が高まっている「RE100」(100%自然エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加する国際ビジネスイニシアチブ)に向け、固定買取制度を使わないサービスやオフグリッドの電力供給モデルの提供も進めていく。

同社では「自然エネルギー需要を喚起する取り組みが自然エネルギーの普及のみならず、持続可能な社会の構築に貢献すると考えている。業界内外の事業者や利用者との連携を深めながら事業を推進したい」としている。

2017年12月5日発行